めくるめく

ネタバレに配慮していないライブレポなど。

東京下町廣瀬御調子者倶楽部day1

5月はスプーンへの参加が無いのでこの御調子者倶楽部が唯一のライブ。そして唯一の2days。ヒーステでの公開打ち合わせで楽しいことは折り紙付きだったのでめちゃめちゃ楽しみにしていたしめちゃめちゃ楽しかった…。

ヒーセの公式から当日のグッズ販売は15時からと告知があったのだが、所用があったのと途中電車が止まってしまったのとで会場最寄りの鶯谷に着いたのは16:20くらい。東京キネマ倶楽部鶯谷駅南口から徒歩1〜2分のところにあるのでホームから見えてしまう近さだった。なのであまり鶯谷に降りたことのないわたしでも地図ナシで行けてしまったし、遠征される方にはとてもやさしい会場なのではと思う。東京キネマ倶楽部はビルの6階にあるのだがビルの入口にはきちんと看板を構えていて、いかにも昭和な感じ。隣のビルには昔ながらのダンスホールがあったりしてなんだかそこだけタイムスリップしたような不思議な感覚になる。ノスタルジーがすごい。
わたしが着いた時点で20人くらいの人が開場を待っていた。キネマ倶楽部の看板の下には物販が出ていて、入口のドアを挟んで左の机にはグッズ、右の机にはタワレコがCDやDVDを出していた。このCD達は予め告知のあったサイン入りポストカード付きのやつだ。開場を待つみなさんは当然買い物が済んでいるのでグッズに列はできておらず、並ばずにスルスルと買えてしまった。値札や掲示が全部手書きで手作り感がすごかったなあ。グッズを買った後は開場まで待機。道路に広がって待つ訳にはいかないのでスタッフの方が待機エリアをカラーコーンで作ってくださっていて、整理番号に関わらずその中で待つスタイルだった。この日のわたしの整理番号は226番。開場時間が近づいて何処から湧いて出たんだというくらい続々と人が集まるのを見ていると多分全体の真ん中くらいの番号なんだろうと思う。定刻の17:15になると1番から順に番号が呼ばれ、呼ばれた人から待機エリアを出てエレベーターホールに。6階まで階段だったらやばいなと思っていたのだがちゃんとエレベーターで案内してもらえた。よかった。6階に上がるとWE☆SAYの会員証と身分証明書、チケットの確認をされる。問題なければチケットがもぎられ、ドリンク代の500円を払って会場入り。会場にはズラッと椅子が並べられていてWE☆SAY会員はその中で自由に座ることができる。あまり広い会場ではないので最前とステージはとても近いし、そうでなくても結構近い。なので前列にこだわる必要もないが、あまり後ろの方に行くと頭上に2階席が来てしまうので天井に吊られているミラーボールは見えないかも知れない。今回の公演では2階席はスタッフと関係者の席になっていてファンは全て1階席になっている。わたしは前から4列目の上手側に座ったのだけど、キネマはステージの両側にデカいスピーカーを従えてるので上手のその位置だと結構音がデカくて、場合によっては耳栓があった方がいいかも知れないという感じ。わたしもややくらってしまったので今日はちょっと気をつけよう。席は足元があまり広くはないのでプラカップで渡されるドリンクは開演前に飲み切ってしまうのがいいかも。足元に置くのはちょっと怖い感じがする。しかしながらこの会場は本当にかわいい。床も壁も装飾もとてもレトロで且つ華やか。ライブ会場というか劇場という感じだ。かわいい。WE☆SAY会員の入場が終わると最後列の椅子の後ろに柵が用意され、一般のお客さんがそこに入って来た。告知の通り一般の方は立ち見。当日券で入ってる方もチラホラいる。そういえば、お土産のシリコンバンドは事前告知では終演後の「お土産お渡し会」で…という話になっていたけど、会場ではチケットをもぎられるのと一緒にスタッフの方から先に渡された。いやそうでしょうね、あの人数に手渡しとか時間も手間も掛かり過ぎるもんな。そんなこんなで開演前にはみなさんシリコンバンドを装備して準備万端。開演を待つ会場ではMC兼DJの増田さんがチョイスした楽曲達がいかにもこの御調子者倶楽部らしくてすごく気持ちがあがるよ。

18:00になると増田さんの進行で開演、合田さんもスーツ姿で登場して「ワイルドな小心者」と紹介されたヒーセを迎え入れる。ステージ上にはゴージャスなペイズリー柄の椅子が3つ並べられていて一番上手側に増田さん、真ん中にヒーセ、合田さんは椅子に掛けずにステージ下手の方で2人を見守る感じだった。登場してきたヒーセはもう始めっからご機嫌でノリノリでめちゃくちゃかわいい。ファンもヒーセのやることに「フゥ〜!」と言って盛り上げるので「そういうの曲の合間とかにも言って!!!」と本当に楽しそう。かわいい。この時のヒーセは紫にショッキングピンクの細かい柄の入ったシャツを着ていたのだけど、再結成後にロビンと行ったロンドン旅行で買ったものらしい。なかなか着る機会がなく、今日こそは!と思って着たらしいのだが、増田さんに「着る機会がない服なんて廣瀬さんたくさん持ってるんでしょ」と言われて、そうなんだよー!と笑うヒーセがかわいくてかわいい。因みにステージの背面にはドレープのカーテンが垂れているのだが、これまでワインレッドのような赤だったので今回もそのつもりで衣装を用意してきたら黒のカーテンになっていて驚いたとか。赤になんないの!?と聞いたら「もう2年前から黒です」と言われてしまったらしい。その話から「ライブの時は違う衣装なんだけど、出てきた時(背景が)赤のつもりだったんだなと思ってくださいね」と言い訳するヒーセがただただかわいかった…。
トークは約50分、増田さんと対談形式でオノチンさんや大ちゃんさん、コージさんのサポートメンバーを一人ずつ呼んでのトーク
「大ちゃんの知ってる廣瀬さんの秘密はありますか」と聞かれた大ちゃんさんに、レコーディングの時に置いてあるケータリングのお菓子の中でもお煎餅の銘柄に煩い!と暴露されていたのが面白かった。何やら現場ではハッピーターン歌舞伎揚げが置いてあることが多いらしく、決して嫌いな訳じゃないがどこに行ってもハッピーターンだからもっとオリジナリティのあるモノを用意してほしい!ということらしい笑 しかも気に入らなければわざわざ自分でお金を出してまで買ってこさせるとか。その時に「ハッピーターンで誤魔化すなよ!」と声を掛けると言うからまた面白い。ヒーセは言い訳しつつも自分でも笑っちゃっててそれが本当に楽しそうでかわいい。他にもコージさんには「話す内容の8割は食べ物の話」だったりオノチンさんには「普段ばかやろコノヤロとか言われてるが服や靴をくれる。優しい」という話をされていた。人に自分の話をされるのが嬉しいのか、ずっとニコニコしていたし時折照れ隠しで口が悪くなっていたのもかわいい。そうそう、あとモンキーが活動休止になって直ぐの時に増田さんと2人でオーストラリアにKISSのライブを見に行った話もしていた。当時どこの飲食店も禁煙が厳しく、吸えるのがテラス席のみになっていた所為で誰もいないテラス席に男2人で居たものだからゲイカップルと間違えられ、店員さんに微笑ましい感じで見られたのが面白かったと言っていた。なんなんだそのかわいいエピソードは!かわいい!終始絶好調だったトークは18:50くらいに終了、ステージをライブ仕様にするべく一旦休憩。

2部と言っていいのかな?ライブは19:15頃に開演。1曲目はVIVA FEVER から始まって全部で12曲?くらい?、うち1曲はキャロルのカバーで「ファンキー・モンキー・ベイビー」をやってくれたのだけど、もうヒーセにぴったりでカバーなのか!?と思えてしまうくらいめちゃめちゃよかった。御調子者倶楽部というタイトルにも合ってる気がする。
あと、POLKKAを演奏するの前には前回のツアーの時の様にコージさんとノリツッコミのような掛け合いがあって、「間違うなよ?あれだよ?南の方のやつじゃなくて、北欧の方のやつだからな!」というヒーセにコージさんが頷き、橋幸夫さんの「ジェンカ」を演奏し始めてヒーセが歌い踊る一幕があった。かわいい。散々歌って踊ってたのに「違う!違うよ!確かにこれも北欧の方だけど!」と突っ込むヒーセもめちゃめちゃかわいい。因みにこのジェンカを1曲とカウントするなら全部で13曲やってくれたことになる。そして聴きたいと思っていたPOLKKAに加えてROLL ON YOUも聴けて大満足である。今回は“御調子者”のタイトルに合わせてノリのいい曲ばかりが揃っていた。唯一のんびりした大人しめの曲と言えば洋々だったけれども、これは1日目限定の曲で2日目には別の曲になるらしかった。
着ているお客さんもさすがヒー担が多いということもあって、みんなノリノリ。ステージが暗転した時にはヒーセコールは勿論、「フゥ〜!」と声が上がるし、わたしの後ろに居た男性なんかは「日本一!」と叫んでいて、それを聞いたヒーセが「そういうの好き!」と笑っていてキュンとしてしまう。ライブの最中何度も「全然アウェー感がない!何しても笑ってくれるし毎回こういうのがいい!」と言っていて、ヒーセ自身本当に楽しいんだろうなと思えたのがとても世界平和だったし、寧ろこちら側としてもめちゃめちゃホーム感を感じたよ。ノリのよさで言うと、曲の合間にヒーセがアイアイを歌い始めてファンに振ることがあったんだけど、どんな風に歌ってもみんな同じようについてきてたのが可笑しかったらしく、オノチンさんとめちゃめちゃ笑っていた。あと、暗転中ヒーセが唐突に「ホーホー」と鳥の鳴き声の真似をした時も追っかけるようにファンがみんなホーホー言い始めるのでとても嬉しそうだったな…暗転する度ファンがホーホー言うのでヒーセも一緒になってホーホー言いながらバードウォッチングをしていた。か、かわいい〜!散々ふざけた後、「他のファンに言うなよ!あいつまたアイアイとかやって品位落としてとか言われるから!」と言っていたのも可笑しかった。

MCではファンに質問を投げかける場面が多くあって「沖縄の人ー!」や「九州ー!」と声を掛けてファンが手を上げるとその地域の方言で一声添えるような場面もあった。あと、「東京ー!」と言って手を上げた人には「何区?何区?」と聞いて同じ足立区の人を見つけてとてもはしゃいでいたのが本当に…本当にかわいいよ…。そういえば、アンコールの時には赤い鞭を持って登場したのだけど、自分自身を打って「アウッ!」と声を上げてたのも可笑しかったし、最前の男性が全力で「(自分に)打って!」と言うのを見て笑いながら優しく打って上げてたのも面白かった。その後「他にも打たれたい人ー!」と言ったら死ぬほど手が上がったのを見て、爆笑しながら「そういうイベントじゃないから!」と御調子者達のノリに大満足のようだった。そういえば「明日も来る人ー!」という投げ掛けには半分よりやや少ないくらいの人しか手が上がらなかったのだけど、もしかして2日目はちょっと少ないのかな?終わり際「明日もまだ席あるみたいだからチケットない人も来てね」的な事を言っていたのでやや心配である。なんとかヒーセを喜ばせたい。終演は20:55、お土産お渡し会の代わりにお見送り会があった。希望の方は席でお待ちくださいというアナウンスがあって準備が始まる。衝立で通路を作って中にヒーセが立ち、ファンはヒーセに向かって歩いて出口に向かう感じだった。ライブが終わったばかりなのに両手を振ってファンを迎え、「ありがとねー」や「明日もよろしくお願いしまーす」などと声を掛けてくれる。優しい。とてもフレンドリーなのでファンも「かっこよかったですー!」や「明日も来ますー!」などと声を掛けながら退場していた。しかし何度見てもヒーセはかっこいいな、近くで見ると本当にかっこいい。カワイイはどこに飛んでったのだというくらいかっこいい。男性ファンが多いのがわかるよ…。男性ファンにもとても優しいし、ヒー担の男性はとてもノリがいいのでヒーセの喜ばせ方をよく分かってる。Win-Winな関係性だなあ。
今日は2日目、昨日の楽しさを噛み締めながら全力でヒーセを浴びてくるぞ。